Technical information


  1. 箇条書き項目 防腐処理された木材が廃棄される量は世界中で増え続けており、日本でも今後50年間は各地で増加し続けます。木材の防腐処理は、古くは電信柱や線路の枕木、近年では家屋の柱材のシロアリ対策のために広く実施されてきました。現在では、JIS規格からその製造法は削除済ですが、輸入材木として使用が続いています。特に、木材の表面に銅Cu、クロムCr、およびヒ素Asを含浸させた防腐処理木材は、それら防腐処理成分の頭文字をとってCCA処理木材とよばれています。この様な重金属を含んだ廃木材を単純に燃焼処理するとヒ素が大気中に飛散したり、クロムが毒性の高い六価クロムとなって焼却灰に残留します。また、屋外のCCA処理木材が長期に渡って降雨を受けることで、重金属の溶出による土壌の汚染が懸念されており、米国の学会でもこの問題が取り上げられてきました。このため、防腐処理された木材を廃棄する際には、安全で合理的な処理方法が求められます。弊社では、CCA廃材が含む防腐剤成分を抽出したのち、抽出液から銅やクロムをヒ素と分離することで、銅やクロムを資源として回収しながら、防腐処理された廃棄木材を安全に無毒化するプロセスを提案しています。


  1. 箇条書き項目 下図に住宅家屋由来の廃材の写真と、その安全な処理フローの概念図を示しました。近年、防腐処理木材の選別には簡易判別機も開発・市販されていますし、本提案の様な金属の抽出と再資源化、および無毒化した廃材の有効利用が進むことで、リサイクルが経済的に成立し、結果的に不法投棄等の環境問題の減少につながればと考えます。


 

  





H. Koyanaka, Flotation method for treatments of radioactive waste water, and safety treatment of preservative treated wood wastes, The 23rd Symposium, Separation refinement technology for recycling of the earthquake disaster waste,The Resources Processing Society of Japan, Sept. 16, Tokyo, (2011)


  1. F.Kurosaki, H. Koyanaka, T. Hata and Y. Imamura, Macro porous carbon prepared by flash heating of sawdust, Carbon, Vol. 45, pp. 671-673, (2007)


Kakitani T., Hata T., Kajimoto T., Koyanaka H., Imamura Y., Characteristics of a bioxalate chelating extraction process for removal of chromium, copper and arsenic from treated wood, Journal of Environmental Management, Vol. 90, No. 5, pp. 1918-1923, (2009)


Kakitani T., Hata T., Katsumata N., Kajimoto T., Koyanaka H., Imamura Y., Chelating extraction for removal of chromium, copper, and arsenic from treated wood with bioxalate, Environmental Engineering Science, Vol. 24, No.8, pp. 1026-1037, (2007)


日本国特許5039953, 水溶液中のヒ素とクロムを分離する方法, 古屋仲秀樹、他・2006年2月20日

 
テクノロジーtechnology.html
ストアstore.html
コンサルティングconsulting.html
会社概要about_us.html
Forward Science Laboratorywelcome_to_FSL.html

Copyright (c) 2018 FSL Ltd. All rights reserved

  1. 箇条書き項目 防腐処理木材の安全な処理

FSLへのお問い合わせmailto:info@fslabo.com?subject=Mail%20to%20FSL%20(CCA)
シロアリ対策の光と陰

安全なリサイクルで環境保全

 銅、クロム、ヒ素を分離してリサイクルを可能にる湿式プロセス



特許第 5039953)